Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

沖縄県内における2015年プロ野球春季キャンプの経済効果―経済効果は過去2番目となる88億300万円 ―

【要 旨】

●2015年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は、88億300万円となった。

●これは、最も大きかった前年の88億8,000万円についで過去2番目となった。

●観客数は、約31万1,500人となり、オリックス・バファローズの1軍キャンプが県内で実施されなかったことから前年より約8,000人減少した。

●一方、観客数のうち県外からの観客は5万4,000人と推察され前年より約3,000人増加した。

●今年の経済効果は、1軍キャンプの1球団減少や、施設等整備費などの減少があったが、県外からの観客の大幅増による宿泊費、飲食費の増加、土産・グッズ購入費の増加などが底上げし、過去2番目となった。

●また、今年の経済効果を産業別に多い方からみると、宿泊業が13億8,200万円、製造業が11億6,300万円、飲食店が11億1,500万円などの順であった。

●今年の経済効果を球団別にみると読売巨人軍が18億5,900万円と最も多く、次いで阪神タイガースが14億1,300万円であった。

●Jリーグ、bjリーグなどと併せた、スポーツコンベンションの推進による地域振興は、今後も大いに期待されるため、老朽化した施設の整備や更新が重要な課題となっている。

 

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