調査レポート
沖縄県内における2026年プロ野球春季キャンプの経済効果 ~ 経済効果は過去2番目に高い222億2,100万円~
(要 旨)
・2026年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は、過去2番目に高い222億2,100万円となり、前年の224億2,100万円を下回った。
・延べ観客数は約43万2,000人となり、前年(43万9,000人)から1.6%減となったものの、プロ野球の人気上昇などを背景に県外からの観客数は増加し、過去最高の約12万8,000人と推測された。各キャンプ地は連日多くの観客やファンで賑わいをみせた。
・プロ野球春季キャンプは、観光のオフシーズンに多くの観客や関係者が来沖し消費活動を行うことから「観光消費額の平準化」に寄与し、県経済に与えるインパクトは大きい。
・経済効果の拡大を目指すにあたり、解決すべき課題として交通問題が挙げられる。車での移動を前提とした交通対策など、観客の利便性を確保しつつ交通需要をコントロールできる仕組みの構築が必要であろう。
・継続的な実施に向け、球場などのハード整備に加え、地域内で消費を生み出すソフト面の取組みを一体的に進めることも重要である。来場者の滞在時間を延ばす工夫や、会場を起点に回遊する環境を整えることが求められる。地域内で生まれた消費が新たな設備投資や受入環境の充実につながる好循環を形成することで、継続的なキャンプ誘致と地域経済の発展が期待される。
・プロ野球春季キャンプにおける誘客は、沖縄観光の新たな客層の獲得及びリピーター創出につながる。今後も「スポーツアイランド沖縄」としての価値を維持・発展させていくためには、県や自治体、球団、事業者などが一体となり、プロ野球キャンプの受入にとどまらず、地域全体の魅力向上や経済活性化につながる取組みを継続していくことが重要である。
・今後もプロ野球キャンプなどのスポーツツーリズムを、県内の観光産業を牽引する成長コンテンツとしてさらに発展させていくことが期待される。


