Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2017年5月)    

景気は、拡大の動きが強まる

 観光関連では、入域観光客が前年を上回る

 建設関連では、セメント・生コンが前年を上回る

 5月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は身の回り品の売上が減少したことなどから前年を下回り、スーパーは衣料品が減少し、食料品は伸長したことから、ほぼ前年同水準となった。耐久消費財では、新車販売は軽自動車の需要が増加したことなどから前年を上回り、電気製品卸売はエアコンやTVなどの販売額減少や太陽光発電システムの需要減などから前年を下回った。
 建設関連では、公共工事は国、県発注工事が増加したことから前年を上回った。建築着工床面積(4月)は非居住用が減少したことから前年を下回り、新設住宅着工戸数(4月)は持家、給与、分譲が増加したことから前年を上回った。建設受注額は、民間工事が減少したことから前年を下回った。
 観光関連では、入域観光客数は56カ月連続で前年を上回った。国内客、外国客ともに前年を上回った。主要ホテルは、稼働率は前年を下回ったが、売上高、宿泊収入は前年を上回った。
 総じてみると、消費関連、観光関連が好調に推移しており、建設関連も概ね好調なことから、県内景気は拡大の動きが強まっている。

消費関連

 百貨店売上高は、食料品や衣料品、雑貨の売上は増加したが、身の回り品の売上が減少したことなどから2カ月連続で前年を下回った。スーパー売上高は、衣料品は夏物衣料の動きが鈍かったことなどから減少したが、食料品は精肉や飲料の売上が伸長したことなどから増加し、ほぼ前年同水準となった。新車販売台数は、軽自動車の需要が増加したことなどから2カ月ぶりに前年を上回った。電気製品卸売販売額は、エアコンやTVなどの販売額が減少したことや太陽光発電システムの需要が減少したことなどから2カ月連続で前年を下回った。
 先行きは、高い消費マインドや外国人観光客の増加などから引続き好調を維持するとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、国、県発注工事が増加したことから、3カ月連続で前年を上回った。建築着工床面積(4月)は、居住用は増加したが、非居住用は減少したことから2カ月ぶりに前年を下回った。新設住宅着工戸数(4月)は、貸家は減少したが、持家、給与、分譲は増加したことから3カ月連続で前年を上回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事は増加したが、民間工事は減少したことから、2カ月ぶりに前年を下回った。建設資材関連では、セメントは前年を上回り、生コンは公共工事向け出荷の増加などにより前年を上回った。鋼材は受注工事の進捗に動きがみられることなどから前年を上回り、木材は住宅関連工事向け出荷の減少などから前年を下回った。
 先行きは、公共工事や新設住宅着工が高水準で推移することが予想され、引き続き概ね好調な動きが続くものとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、56カ月連続で前年を上回った。国内客は14カ月連続で前年を上回り、外国客は3カ月連続で前年を上回った。外国客は、空路利用客は増加したが、海路利用客は減少した。方面別に寄与度でみると中国本土、韓国、香港は増加したが、台湾は減少した。
 県内主要ホテルは、稼働率は前年を下回り、売上高、宿泊収入は前年を上回った。主要観光施設入場者数は3カ月連続で前年を上回った。ゴルフ場は、入場者数、売上高ともに3カ月ぶりに前年を下回った。
 先行きは、アジア方面からの外国客の旅行需要は根強いことや、航空路線の拡充などから、好調に推移するものとみられる。

雇用関連

 新規求人数(4月)は、前年同月比16.7%増となり6カ月連続で前年を上回った。産業別にみると、サービス業、宿泊業・飲食サービス業などで増加し、情報通信業などで減少した。有効求人倍率(季調値、4月)は1.12倍と、前月より0.11ポイント上昇した。完全失業率(季調値、4月)は3.4%と前月より0.7%ポイント改善した。

その他

 消費者物価指数(総合、4月)は、光熱・水道や食料などの上昇により、前年同月比0.4%増と7カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、件数が3件で前年同月と同数だった。負債総額は3億9,100万円となり、前年同月比220.5%の増加だった。

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