Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2020年1月)   

景気は、足踏みしている

 消費関連では、百貨店売上高は前年を下回る

 観光関連では、入域観光客数が前年を下回る

 1月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は新型コロナウィルスの影響で訪日外国人による消費が減少したことなどから前年を下回り、スーパーは衣料品と住居関連は消費税率引き上げや暖冬などの影響が見られたことから前年を下回った。耐久消費財では、新車販売は消費税率引き上げの影響が続いており、自家用車需要が減少したことなどから前年を下回り、電気製品卸売は業務用製品などが増加したことから前年を上回った。
 建設関連では、公共工事は県、市町村は増加したことから前年を上回った。建築着工床面積は居住用、非居住用ともに減少したことから前年を下回った。新設住宅着工戸数は持家、貸家、分譲は減少したことから前年を下回った。建設受注額は公共工事は減少したことから前年を下回った。
 観光関連では、入域観光客数は前年を下回った。国内客は前年を上回り、外国客は前年を下回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。

 総じてみると、建設関連は概ね好調に推移しているものの、消費関連が消費税率引き上げの影響などにより弱含んでいること、観光関連が新型コロナウィルスの影響で一時的に弱含んでいること(※下方修正)から、県内景気は足踏みしている。(※下方修正)

消費関連

 百貨店売上高は、暖冬の影響による衣料品の減少や訪日外国人による消費の減少などから、8カ月連続で前年を下回った。スーパー売上高は、食料品は増加したが、衣料品と住居関連は消費税率引き上げや暖冬などの影響が見られ、既存店ベースは4カ月連続で前年を下回った。全店ベースは3カ月連続で前年を上回った。新車販売台数は消費税率引き上げの影響が続いており、自家用車需要が減少したことなどから、4カ月連続で前年を下回った。電気製品卸売販売額は、主要製品は減少したが業務用製品などが増加したことから、8カ月連続で前年を上回った。

 先行きは、食料品は堅調に推移するものの、消費税率引き上げや新型コロナウィルスの影響により弱含むものとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、国、独立行政法人等・その他は減少したが、県、市町村は増加したことから、4カ月連続で前年を上回った。建築着工床面積(12月)は、居住用、非居住用ともに減少したことから4カ月連続で前年を下回った。新設住宅着工戸数(12月)は、給与は増加したが、持家、貸家、分譲は減少したことから3カ月連続で前年を下回った。県内主要建設会社の受注額は、民間工事は増加したものの、公共工事は減少したことから8カ月連続で前年を下回った。建設資材関連では、セメントは3カ月連続で前年を下回り、生コンは2カ月連続で前年を下回った。鋼材は単価の低下などから前年を下回り、木材は住宅関連工事向けの出荷減などから前年を下回った。

 先行きは、民間工事の伸びが鈍化しているものの、手持ち工事額は引き続き高水準で推移することが予想され、概ね好調な動きが続くものとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、5カ月ぶりに前年を下回った。国内客は前年を上回り、外国客は前年を下回った。外国客は、空路利用客、海路利用客ともに前年を下回った。方面別に寄与度でみると台湾、香港は増加し、韓国、中国本土は減少した。県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は6カ月連続で前年を下回った。ゴルフ場は、入場者数、売上高ともに前年を上回った。

 先行きは、日韓関係悪化による韓国客の大幅な減少の継続、新型コロナウィルスの影響による中国客の減少がみられ、一時的に弱含むとみられる。

雇用関連

 新規求人数(12月)は、前年同月比3.1%減となり4カ月ぶりに前年を下回った。産業別にみると、医療・福祉や建設業などで増加し、情報通信業や卸売業・小売業などで減少した。有効求人倍率(季調値、12月)は1.19倍と、前月より0.02ポイント低下した。完全失業率(季調値、1月)は3.4%と、前月より0.5%ポイント悪化した。

その他

 消費者物価指数は、交通・通信などの上昇や諸雑費などの下落により、前年同月比と同水準だった。
 企業倒産は、件数が1件で前年同月を3件下回った。負債総額は3,000万円で前年同月比94.6%減となった。

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