Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2017年9月)    

景気は、拡大の動きが強まる

 観光関連では、入域観光客が前年を上回る

 建設関連では、セメント・生コンが前年を上回る

 9月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は旧盆が9月に後ずれした(前年は8月)ことにより中元ギフトが伸長したことなどから前年を上回り、スーパーは食料品で旧盆関連商材が伸長したことから前年を上回った。耐久消費財では、新車販売は小型乗用車や軽乗用車の増加などから前年を上回り、電気製品卸売は白物家電や太陽光発電システムの減少などから前年を下回った。
 建設関連では、公共工事は国、県、市町村は減少したことから前年を下回った。建築着工床面積(8月)は居住用、非居住用ともに増加したことから前年を上回り、新設住宅着工戸数(8月)は持家、貸家は増加したことから前年を上回った。建設受注額は、公共工事、民間工事ともに減少したことから前年を下回った。
 観光関連では、入域観光客数は60カ月連続で前年を上回った。国内客、外国客ともに前年を上回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。9月は前年と比べて日並びが悪かった(前年は飛び石連休あり)ことや、台風18号の影響でホテル等のキャンセルやクルーズ船の欠航などもあり、観光関連は伸びが鈍化した。

 総じてみると、消費関連、観光関連が好調に推移しており、建設関連も概ね好調なことから、県内景気は拡大の動きが強まっている。

消費関連

 百貨店売上高は、旧盆の後ずれ(前年は8月)による中元ギフトの伸長や催事効果で食料品が伸びたことや、外国人観光客による消費が好調だったことなどから2カ月連続で前年を上回った。スーパー売上高は、食料品は旧盆関連商材が伸長したことや精肉などが好調だったことから増加、住居関連も家電や化粧品が好調だったことなどから増加し、全店ベースは2カ月ぶりに前年を上回った。新車販売台数は、小型乗用車や軽乗用車の増加などから2カ月連続で前年を上回った。電気製品卸売販売額は、白物家電や太陽光発電システムの減少などから3カ月ぶりに前年を下回った。

 先行きは、高い消費マインドや外国人観光客の増加などから引続き好調を維持するとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、独立行政法人等・その他は増加したが、国、県、市町村は減少したことから、7カ月ぶりに前年を下回った。建築着工床面積(8月)は、居住用、非居住用ともに増加したことから3カ月連続で前年を上回った。新設住宅着工戸数(8月)は、分譲は減少したが、持家、貸家は増加したことから2カ月連続で前年を上回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事、民間工事ともに減少したことから3カ月ぶりに前年を下回った。建設資材関連では、セメントは前年を上回り、生コンは公共工事向け出荷の増加などにより前年を上回った。鋼材は受注工事の進捗に動きがみられることなどから前年を上回り、木材は住宅関連工事向け出荷の増加などから前年を上回った。

 先行きは、公共工事や新設住宅着工が高水準で推移することが予想され、引き続き概ね好調な動きが続くものとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、60カ月連続で前年を上回った。国内客は18カ月連続で前年を上回り、外国客は7カ月連続で前年を上回った。外国客は、空路利用客、海路利用客ともに増加した。方面別に寄与度でみると台湾は減少したものの、中国本土、韓国、香港は増加した。
 県内主要ホテル(速報値)は、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は7カ月ぶりに前年を下回った。ゴルフ場は、入場者数、売上高ともに4カ月連続で前年を上回った。

 先行きは、アジア方面からの外国客の旅行需要は根強いことや、航空路線の拡充などから、好調に推移するものとみられる。

雇用関連

 新規求人数(8月)は、前年同月比5.8%増となり10カ月連続で前年を上回った。産業別にみると、建設業、医療・福祉などで増加し、情報通信業などで減少した。有効求人倍率(季調値、8月)は1.11倍と、前月より0.04ポイント低下した。完全失業率(季調値、8月)は3.2%と前月より0.3%ポイント改善した。

その他

 消費者物価指数(総合)は、光熱・水道や食料などの上昇により、前年同月比0.8%増と12カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、件数が1件で前年同月を1件下回った。負債総額は1,600万円で前年同月比93.3%の減少だった。

     pdf PDF全文

このページのトップへ