Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2018年5月)    

景気は、拡大の動きが強まる

 消費関連では、百貨店が前年を上回る

 観光関連では、入域観光客数が前年を上回る

 5月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は好調な訪日外国人の消費や売場改装効果により化粧品が伸長したことなどから前年を上回り、スーパー(既存店)は食料品が生鮮食品の不振や前年よりゴールデンウイークが1日短かった影響などから前年を下回った。耐久消費財では、新車販売はレンタカー需要の増加で小型乗用車が伸長したことなどから前年を上回り、電気製品卸売は気温が前年より高く推移した影響でエアコンや白物家電などが伸長したことなどから前年を上回った。
 建設関連では、公共工事は、国、県は減少したことから前年を下回った。建築着工床面積(4月)は、居住用、非居住用ともに減少したことから前年を下回った。新設住宅着工戸数(4月)は、持家、貸家、給与が減少したことから前年を下回った。建設受注額は、民間工事は増加したことから前年を上回った。
 観光関連では、入域観光客数は68カ月連続で前年を上回ったが、全体の約6割を占める国内客は前年を下回った。外国客は前年を上回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。

 総じてみると、消費関連、観光関連が好調に推移しており、建設関連は概ね好調なことから、県内景気は拡大の動きが強まっている。

消費関連

 百貨店売上高は、好調な訪日外国人の消費や売場改装効果により化粧品が伸長したことなどから2カ月連続で前年を上回った。スーパー売上高は、既存店ベースは、食料品が飲料や氷菓などは好調だったものの生鮮食品の不振などで減少したことなどから、2カ月連続で前年を下回った。全店ベースは9カ月連続で前年を上回った。新車販売台数は、レンタカー需要の増加で小型乗用車が伸長したことなどから2カ月連続で前年を上回った。電気製品卸売販売額は、気温が前年より高く推移した影響でエアコンや白物家電などが伸長したことなどから2カ月ぶりに前年を上回った。

 先行きは、高い消費マインドや外国人観光客の増加などから引続き好調を維持するとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、市町村、独立行政法人等・その他は増加したが、国、県は減少したことから、3カ月ぶりに前年を下回った。建築着工床面積(4月)は、居住用、非居住用ともに減少したことから3カ月ぶりに前年を下回った。新設住宅着工戸数(4月)は、分譲は増加したが、持家、貸家、給与が減少したことから2カ月連続で前年を下回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事は減少したが、民間工事は増加したことから3カ月ぶりに前年を上回った。建設資材関連では、セメントは前年を上回り、生コンは民間工事向け出荷の増加などから前年を上回った。鋼材は一部で工事着工の遅れにより出荷が減少したことから前年を下回り、木材は住宅関連工事向け出荷の増加などから前年を上回った。

 先行きは、公共工事や新設住宅着工が高水準で推移することが予想され、引き続き概ね好調な動きが続くものとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、68カ月連続で前年を上回った。但し、空路入域客は微増に留まった上、全体の約6割を占める国内客は7カ月ぶりに前年を下回るなど、麻疹(はしか)の影響により弱い数値となった。外国客は15カ月連続で前年を上回った。外国客は、空路利用客、海路利用客ともに増加した。方面別に寄与度でみると台湾、中国本土、韓国は増加し、香港は減少した。
 県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は2カ月連続で前年を下回った。ゴルフ場は、入場者数、売上高ともに4カ月連続で前年を上回った。

 先行きは、アジア方面からの外国客の旅行需要は根強いことや、航空路線の拡充などから、好調に推移するものとみられる。

雇用関連

 新規求人数(4月)は、前年同月比1.5%増となり4カ月連続で前年を上回った。産業別にみると、宿泊業・飲食サービス業、建設業などで増加し、サービス業、製造業などで減少した。有効求人倍率(季調値、4月)は1.17倍と、前月より0.05ポイント上昇した。完全失業率(季調値、4月)は2.9%と前月より0.3%ポイント改善した。

その他

 消費者物価指数(総合、4月)は、食料や光熱・水道などの上昇により、前年同月比0.5%増と19カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、件数が4件で前年同月を1件上回った。負債総額は3億4,700万円で前年同月比11.3%の減少だった。

 

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