Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2018年9月)    

景気は、拡大の動きに一服感がみられる

 消費関連では、百貨店が前年を上回る

 観光関連では、入域観光客数が前年を下回る

 9月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は売り場改装による化粧品の好調や催事効果で家庭用品・その他の売上が伸長したことなどから前年を上回り、スーパーは台風24号接近による臨時休業の影響を受けたほか、食料品は旧盆の月ずれで旧盆商材売上などが減少したことから前年を下回った。耐久消費財では、新車販売は普通乗用車や軽乗用車が増加したことなどから前年を上回り、電気製品卸売はエアコンや冷蔵庫の販売額が減少したことから前年を下回った。
 建設関連では、公共工事は国、県、市町村、独立行政法人等・その他の全ての項目で増加したことから前年を上回った。建築着工床面積(8月)は、居住用、非居住用ともに減少したことから前年を下回った。新設住宅着工戸数(8月)は、持家、貸家は減少したことから前年を下回った。建設受注額は、公共工事は増加したことから前年を上回った。
 観光関連では、入域観光客数は前年を下回った。国内客、外国客ともに前年を下回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。

 総じてみると、消費関連と観光関連、建設関連は概ね好調なことから、県内景気は拡大の動きに一服感がみられた。

消費関連

 百貨店売上高は、売り場改装による化粧品の好調や催事効果で家庭用品・その他の売上が伸長したことなどから2カ月ぶりに前年を上回った。スーパー売上高は、台風24号接近による臨時休業の影響を受けたほか、食料品は旧盆の月ずれで旧盆商材売上などが減少し、住居関連は家電売上が減少したことなどから、全店ベースは2カ月ぶりに前年を下回った。新車販売台数は、普通乗用車や軽乗用車が増加したことなどから2カ月ぶりに前年を上回った。電気製品卸売販売額は、エアコンや冷蔵庫の販売額が減少したことなどから4カ月連続で前年を下回った。

 先行きは、気象条件の好転が見込まれることなどから、概ね好調を維持するとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、国、県、市町村、独立行政法人等・その他の全ての項目で増加したことから、5カ月ぶりに前年を上回った。建築着工床面積(8月)は、居住用、非居住用ともに減少したことから3カ月連続で前年を下回った。新設住宅着工戸数(8月)は、分譲、給与は増加したが、持家、貸家は減少したことから2カ月連続で前年を下回った。県内主要建設会社の受注額は、民間工事は減少したが、公共工事は増加したことから3カ月ぶりに前年を上回った。建設資材関連では、セメントは前年を下回り、生コンは民間工事向け出荷は増加したが、公共工事向け出荷が減少したことから前年を下回った。鋼材は前年の大型工事による出荷増の反動などから前年を下回り、木材は住宅関連工事向け出荷の減少などから前年を下回った。

 先行きは、公共工事や新設住宅着工が高水準で推移することが予想され、引き続き概ね好調な動きが続くものとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、2カ月ぶりに前年を下回った。国内客、外国客ともに2カ月ぶりに前年を下回った。外国客は、空路利用客は増加したが、海路利用客は減少した。方面別に寄与度でみると台湾、中国本土は増加し、韓国、香港は減少した。
 県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は6カ月連続で前年を下回った。ゴルフ場は、入場者数は3カ月連続で前年を下回り、売上高は3カ月ぶりに前年を上回った。
 9月は、県内外への台風接近により交通機関の乱れが発生して、概ね好調な推移となった。

 先行きは、10月も台風の影響が懸念されるものの、アジア方面からの外国客の旅行需要は依然として根強いことや航空路線の拡充などから、概ね好調に推移するものとみられる。

雇用関連

 新規求人数は、前年同月比4.8%減となり3カ月ぶりに前年を下回った。産業別にみると、建設業や運輸業・郵便業などで増加し、医療・福祉や宿泊業・飲食サービス業ななどで減少した。有効求人倍率(季調値)は1.25倍と、前月より0.04ポイント上昇し、2カ月連続で過去最高値を更新した。完全失業率(季調値)は4.0%と前月より0.6%ポイント悪化した。

その他

消費者物価指数は、食料や光熱・水道などの上昇により、前年同月比0.9%増と24カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、件数が2件で前年同月を1件上回った。負債総額は4億1,400万円で前年同月比2,487.5%の増加だった。

 

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