Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2020年3月)   

 景気は、後退している

 消費関連では、百貨店売上高は前年を下回る

 観光関連では、入域観光客数は前年を大幅に下回る

 3月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は新型コロナウイルス感染拡大による時短営業や外出自粛の影響がみられたことなどから前年を下回り、スーパーは衣料品と住居関連は購買客数の減少や消費マインドの低下などで減少したことから前年を下回った。耐久消費財では、新車販売は消費税引上げの影響が続いていることに加え、レンタカー需要も低下したことから前年を下回り、電気製品卸売は洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなどが減少したことから前年を下回った。
 建設関連では、公共工事は国、県、市町村、独立行政法人等・その他のすべての発注者で減少したことから前年を下回った。建築着工床面積は居住用、非居住用ともに減少したことから前年を下回った。新設住宅着工戸数は持家、貸家、分譲は減少したことから前年を下回った。建設受注額は民間工事が減少したことから前年を下回った。
 観光関連では、入域観光客数は前年を大幅に下回った。国内客、外国客ともに前年を下回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。

 総じてみると、観光関連が新型コロナウイルスの影響で更に弱い動きとなり(※下方修正)、消費関連は消費税率引き上げの影響や新型コロナウイルスの影響で弱含んでいること、建設関連は民間工事に一服感がみられ弱含んでいることから、県内景気は後退している。(※下方修正)

消費関連

 百貨店売上高は、新型コロナウイルス感染拡大による時短営業や外出自粛の影響がみられたことなどから、10カ月連続で前年を下回った。スーパー売上高は、食料品は増加したが、衣料品と住居関連は購買客数の減少や消費マインドの低下などで減少したことから、既存店ベースは2カ月ぶりに前年を下回った。全店ベースは5カ月連続で前年を上回った。新車販売台数は消費税引上げの影響が続いていることに加え、レンタカー需要も低下したことから、6カ月連続で前年を下回った。電気製品卸売販売額は、エアコンは増加したが、洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなどが減少したことから、10カ月ぶりに前年を下回った。

 先行きは、食料品は堅調に推移するものの、新型コロナウイルスの影響による外出自粛や消費マインドの低下などにより、衣料品や耐久消費財などが弱含むとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、国、県、市町村、独立行政法人等・その他のすべての発注者で減少したことから、2カ月連続で前年を下回った。建築着工床面積(2月)は、居住用、非居住用ともに減少したことから6カ月連続で前年を下回った。新設住宅着工戸数(2月)は、給与は増加したが、持家、貸家、分譲は減少したことから5カ月連続で前年を下回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事は増加したものの、民間工事は減少したことから10カ月連続で前年を下回った。建設資材関連では、セメントは5カ月連続で前年を下回り、生コンは4カ月連続で前年を下回った。鋼材は単価の低下などから前年を下回り、木材は住宅関連工事向けの出荷減などから前年を下回った。

 先行きは、手持ち工事額は引き続き高水準であるものの、民間工事に一服感がみられることから弱含むとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、3カ月連続で前年を下回った。国内客は約4割減少し、外国客はほぼ全減となった。県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は前年を下回った。ゴルフ場は、入場者数、売上高ともに前年を下回った。

 先行きは、全世界に感染拡大している新型コロナウイルスの収束時期が不透明であり、外国客の入国が困難になっていることや、国内客も外出自粛で減少していることから、一段と厳しくなるとみられる。

雇用関連

 新規求人数は、前年同月比11.4%減となり4カ月連続で前年を下回った。建設業や医療・福祉などで増加し、製造業や情報通信業、運輸・郵便業などで減少した。有効求人倍率(季調値)は1.06倍と、前月より0.05ポイント低下した。完全失業率(季調値)は2.9%と、前月より0.3%ポイント改善した。

その他

 消費者物価指数(2月)は、食料、教養娯楽などの上昇により、前年同月比0.1%増と2カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、件数が5件で前年同月を2件上回った。負債総額は8億9,700万円で前年同月比715.5%増となった。

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