Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2019年10月)   

景気は、拡大の動きに一服感がみられる

 消費関連では、電気製品卸売販売額が前年を上回る

 観光関連では、入域観光客数が前年を上回る

 10月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は消費税率引き上げの影響や訪日外国人による消費の減少などから前年を下回り、スーパーは全体的に駆け込み需要の反動がみられ、食料品、衣料品、住居関連ともに減少したことから前年を下回った。耐久消費財では、新車販売は駆け込み需要の反動がみられ前年を下回り、電気製品卸売は9月に購入された製品の一部が10月納品となった影響などから前年を上回った。
 建設関連では、公共工事は国、市町村は増加したことから前年を上回った。建築着工床面積は非居住用は減少したことから前年を下回った。新設住宅着工戸数は持家、貸家、分譲は増加したことから前年を上回った。建設受注額は公共工事、民間工事ともに減少したことから前年を下回った。
 観光関連では、入域観光客数は前年を上回った。国内客は前年を上回ったが、外国客は前年を下回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。

 総じてみると、建設関連および観光関連は概ね好調に推移しているものの、消費関連が消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動により一時的に弱含んでいる(※下方修正)ことから、県内景気は拡大の動きに一服感がみられる(※下方修正)。

消費関連

 百貨店売上高は、消費税率引き上げの影響や訪日外国人による消費の減少などから、5カ月連続で前年を下回った。スーパー売上高は、全体的に駆け込み需要の反動がみられ、食料品、衣料品、住居関連ともに減少したことから、既存店ベースは2カ月ぶりに前年を下回った。全店ベースは13カ月ぶりに前年を下回った。新車販売台数でも駆け込み需要の反動がみられ、乗用車、貨物車・その他ともに減少したことから、3カ月ぶりに前年を下回った。電気製品卸売販売額は、9月に購入された製品の一部が10月納品となった影響などから、5カ月連続で前年を上回った。

 先行きは、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動減により、耐久消費財などを中心に弱含むとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、独立行政法人等・その他は減少したが、国、市町村は増加したことから、3カ月ぶりに前年を上回った。建築着工床面積(9月)は、居住用は増加したものの、非居住用は減少したことから3カ月ぶりに前年を下回った。新設住宅着工戸数(9月)は、給与は減少したが、持家、貸家、分譲は増加したことから2カ月連続で前年を上回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事、民間工事ともに減少したことから5カ月連続で前年を下回った。建設資材関連では、セメントは2カ月連続で前年を上回り、生コンは公共工事向け、民間工事向けともに増加したことから前年を上回った。鋼材は公共工事向けの出荷が減少したことから前年を下回り、木材は住宅関連工事向けの出荷増などから前年を上回った。

 先行きは、宿泊施設や社屋などの民間工事を中心に引き続き高水準で推移することが予想され、概ね好調な動きが続くものとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、2カ月連続で前年を上回った。国内客は前年を上回り、外国客は前年を下回った。外国客は、空路利用客は減少し、海路利用客は増加した。方面別に寄与度でみると台湾、中国本土、香港は増加し、韓国は減少した。県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は3カ月連続で前年を下回った。ゴルフ場は、入場者数、売上高ともに前年を上回った。

 先行きは、アジア方面からの外国客の旅行需要は依然として根強いことや航空路線の拡充などがあるが、一方で韓国からの観光客の大幅な減少が継続するものとみられ、概ね好調に推移するものとみられる。

雇用関連

 新規求人数(9月)は、前年同月比7.1%増となり2カ月ぶりに前年を上回った。産業別にみると、医療・福祉や生活関連サービス業・娯楽業などで増加し、情報通信業や不動産業などで減少した。有効求人倍率(季調値、9月)は1.19倍と、前月より0.02ポイント低下した。完全失業率(季調値、9月)は3.2%と、前月より0.1%ポイント悪化した。

その他

 消費者物価指数(9月)は、食料や諸雑費などの上昇により、前年同月比0.4%増と36カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、件数が3件で前年同月と同数だった。負債総額は8,600万円で前年同月比85.8%減となった。

 

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