県内の景気動向
景況概況(2026年3月)
景気は、緩やかに拡大している(31カ月連続)
消費関連では、スーパー売上高は前年を上回る
観光関連では、入域観光客数は前年を上回る
消費関連は、節約志向が継続しつつも旺盛な観光需要を背景に回復の動きが強まっていること、建設関連は、受注額の増加から手持ち工事額が増加傾向にあり回復の動きが強まっていること、観光関連は、国内外ともに旅行需要が好調に推移し、力強く拡大していることなどから、総じて県内景気は緩やかに拡大している。
先行きは、旺盛な観光需要にけん引され底堅い推移が見込まれることから、引き続き緩やかに拡大するとみられる。
消費関連
百貨店売上高は、2カ月ぶりに前年を下回った。催事企画などにより食料品は増加したものの、売り場縮小の影響から全体の売上高は減少した。スーパー売上高は、値上げによる単価上昇に加え、来店客数の増加がみられ、既存店、全店ベースともに7カ月連続で前年を上回った。新車販売台数は、販促施策の効果もあり、用途別では自家用車やレンタカーが増加し全体を押し上げたことなどから8カ月ぶりに前年を上回った。家電大型専門店販売額(2月)は、値上げによる単価上昇などにより大型家電の売上が伸長したほか、通信、理美容家電の売上が増加し、2カ月連続で前年を上回った。
先行きは、引き続き物価の動向に注視する必要があるものの、旺盛な観光需要を背景に底堅い推移が見込まれ、緩やかな回復の動きが続くとみられる。
建設関連
公共工事請負金額は、市町村、独立行政法人等・その他は増加したものの、国、県は減少したことから2カ月ぶりに前年を下回った。建築着工床面積(2月)は、居住用、非居住用ともに増加したことから2カ月連続で前年を上回った。新設住宅着工戸数(2月)は、持家は減少したものの、貸家、給与住宅、分譲は増加したことから7カ月連続で前年を上回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事は減少したものの、民間工事は増加したことから5カ月連続で前年を上回った。建設資材関連では、セメント、生コンともに9カ月連続で前年を下回った。鋼材売上高(速報値)は5カ月連続で前年を下回り、木材売上高は3カ月ぶりに前年を上回った。
先行きは、資材価格の高止まりや人手不足などに注視する必要があるものの、公共工事・民間工事の受注増から手持ち工事額が増加し、回復の動きが強まるとみられる。
観光関連
入域観光客数は、52カ月連続で前年を上回った。国内客は21カ月連続で増加し、外国客は42カ月連続で増加した。県内主要ホテルは、稼働率は24カ月連続、売上高は22カ月連続、宿泊収入は2カ月連続で前年を上回った。主要観光施設入場者数は49カ月連続で前年を上回った。ゴルフ場は、入場者数は6カ月連続で減少し、売上高は2カ月連続で前年を上回った。堅調な国内観光需要や外国客の増加により、引き続き好調に推移した。2025年度の入域観光客数は過去最多を記録した。
先行きは、外国からの訪日意欲が高く外国客の増加が見込まれること、大型連休のほか夏の旅行シーズンに向けた国内客の旅行需要も予想されることから、引き続き力強く拡大するとみられる。
雇用関連
新規求人数は、前年同月比2.1%減となり11カ月連続で前年を下回った。産業別にみると、建設業や公務・その他などで減少した。有効求人倍率(季調値)は1.08倍で、前月と同水準となった。完全失業者数は2万8,000人で前年並みとなり、完全失業率(季調値)は3.0%と、前月から0.3ポイント低下した。
その他
消費者物価指数(2月)は、前年同月比0.9%の上昇となり、54カ月連続で前年を上回った。生鮮食品を除く総合は同1.4%の上昇となり、生鮮食品及びエネルギーを除く総合は同2.5%の上昇となった。
倒産件数は11件で前年同月から6件増加した。負債総額は13億9,000万円で、前年同月比339.8%増となった。



