Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2019年8月)    

景気は、拡大している

 消費関連では、新車販売台数が前年を上回る

 観光関連では、入域観光客数が前年を下回る

 8月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は食料品の減少や訪日外国人減少の影響などから前年を下回り、スーパーは食料品が旧盆関連需要の前倒しなどから減少、衣料品は訪日外国人減少の影響などから減少し、既存店ベースは前年を下回った。耐久消費財では、新車販売は10月の消費税引上げ前の駆込み需要が一部でみられたことから前年を上回り、電気製品卸売は駆込み需要がみられ全体的に好調だったことなどから前年を上回った。
 建設関連では、公共工事は県、市町村、独立行政法人等・その他は減少したことから前年を下回った。建築着工床面積は非居住用は増加したことから前年を上回った。新設住宅着工戸数は持家、貸家は減少したことから前年を下回った。建設受注額は民間工事は減少したことから前年を下回った。
 観光関連では、入域観光客数は前年を下回った。国内客は前年を上回ったが、外国客は前年を下回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。

 総じてみると、観光関連は好調で、消費関連、建設関連は概ね好調なことから、県内景気は拡大している。

消費関連

 百貨店売上高は、食料品の減少や訪日外国人減少の影響などから3カ月連続で前年を下回った。スーパー売上高は、食料品は旧盆関連需要の前倒しなどから減少、衣料品は訪日外国人減少や新設店の影響などから減少し、既存店ベースは2カ月連続で前年を下回った。全店ベースは11カ月連続で前年を上回った。新車販売台数は、消費税引上げ前の駆込み需要が一部でみられ、小型乗用車や軽乗用車、貨物車・その他が増加したことから、3カ月ぶりに前年を上回った。電気製品卸売販売額は、駆込み需要がみられ全体的に好調だったことなどから3カ月連続で前年を上回った。

 先行きは、県民の消費マインドが堅調なことや一部で駆込み需要がみられることから、引き続き概ね好調を続けるとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、国は増加したが、県、市町村、独立行政法人等・その他は減少したことから、2カ月ぶりに前年を下回った。建築着工床面積(7月)は、居住用は減少したものの、非居住用は増加したことから3カ月ぶりに前年を上回った。新設住宅着工戸数(7月)は、分譲は増加したが、持家、貸家は減少したことから4カ月連続で前年を下回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事は増加したものの、民間工事は減少したことから3カ月連続で前年を下回った。建設資材関連では、セメントは2カ月ぶりに前年を下回り、生コンは公共工事向け、民間工事向けともに減少したことから前年を下回った。鋼材は公共工事の進捗により出荷が増加したことから前年を上回り、木材は住宅関連工事向けの出荷増などから前年を上回った。

 先行きは、貸家で弱さがあるものの、宿泊施設や社屋などの民間工事を中心に引き続き高水準で推移することが予想され、概ね好調な動きが続くものとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、11カ月ぶりに前年を下回った。国内客は前年を上回り、外国客は前年を下回った。外国客は、空路利用客、海路利用客ともに減少した。方面別に寄与度でみると台湾、中国本土は増加し、韓国、香港は減少した。県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は6カ月ぶりに前年を下回った。ゴルフ場は、入場者数、売上高ともに前年を上回った。

 先行きは、韓国からの観光客の減少が懸念されるものの、その他アジア方面からの外国客の旅行需要は依然として根強いことや航空路線の拡充などがあり、好調に推移するものとみられる。

雇用関連

 新規求人数(7月)は、前年同月比2.7%増となり3カ月連続で前年を上回った。産業別にみると、建設業や情報通信業などで増加し、サービス業や卸売業・小売業などで減少した。有効求人倍率(季調値、7月)は1.19倍と、前月より0.01ポイント上昇した。完全失業率(季調値、7月)は2.8%と、前月より0.1%ポイント悪化した。

その他

 消費者物価指数は、食料や教養・娯楽などの上昇により、前年同月比0.4%増と35カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、1975年1月の集計開始以来2度目の発生なしとなり、前年同月を3件下回った。前年同月の負債総額は9億4,100万円だった。

 

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