Ryugin Research Institute Ltd.

県内の景気動向

景気概況(2020年11月)      

景気は、下げ止まりの動きがみられる

 観光関連では、入域観光客数は前年を下回る

 消費関連では、百貨店売上高は前年を下回る

 11月の県内景気をみると、消費関連では、百貨店は新型コロナウイルスの影響などから引き続き前年を下回り、スーパーはセール効果や巣ごもり需要の継続などにより、食料品と住居関連が増加したことから前年を上回った。耐久消費財では、新車販売は前年の消費税率引上げに伴う反動増などにより前年を上回り、電気製品卸売は家電量販店向け販売が減少したことや新型コロナウイルスの影響による展示会不開催の影響などから前年を下回った。
 建設関連では、公共工事は国、県は増加したが、市町村、独立行政法人等・その他は減少したことから前年を下回った。建築着工床面積は居住用、非居住用ともに減少したことから引き続き前年を下回った。新設住宅着工戸数は持家、貸家、分譲、給与の全ての項目で減少したことから引き続き前年を下回った。建設受注額は民間工事が増加したことから前年を上回った。
 観光関連では、入域観光客数は引き続き前年を大幅に下回った。国内客、外国客ともに前年を下回った。主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに引き続き前年を下回った。

 総じてみると、消費関連は新型コロナウイルスの影響で弱含んでいること、建設関連は民間工事に一服感がみられ弱含んでいること、観光関連は新型コロナウイルスの影響で悪化しているものの下げ止まりの動きがみられることから、県内景気は下げ止まりの動きがみられる(6カ月連続)。

消費関連

 百貨店売上高は、新型コロナウイルスの影響などで、18カ月連続で前年を下回った。スーパー売上高は、セール効果や巣ごもり需要の継続などにより住居関連と食料品が増加したことから、既存店ベースは2カ月連続で前年を上回った。全店ベースは2カ月連続で前年を上回った。新車販売台数は、新型コロナウイルスの影響でレンタカーが減少するも、前年の消費税率引上げに伴う反動増などで軽乗用車や普通乗用車などが増加し、2カ月連続で前年を上回った。電気製品卸売販売額は、家電量販店向け販売が減少したことや新型コロナウイルスの影響による展示会不開催の影響などで、ほとんどの主要製品が減少したことから、3カ月連続で前年を下回った。

 先行きは、一部で持ち直しの動きがみられるも、新型コロナウイルスの影響などにより食料品や耐久消費財は引き続き弱含むとみられる。

建設関連

 公共工事請負金額は、国、県は増加したが、市町村、独立行政法人等・その他は減少したことから、4カ月ぶりに前年を下回った。建築着工床面積は、居住用、非居住用ともに減少したことから5カ月連続で前年を下回った。新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲、給与の全ての項目で減少したことから6カ月連続で前年を下回った。県内主要建設会社の受注額は、公共工事は減少したものの、民間工事は増加したことから2カ月連続で前年を上回った。建設資材関連では、セメントは5カ月連続で前年を下回り、生コンは5カ月連続で前年を下回った。鋼材は、鉄スクラップなど原材料の需給ひっ迫により一部で単価の上昇がみられるものの、分譲住宅など民間工事の引き合いが弱いことなどから前年を下回り、木材は住宅関連工事向けの出荷減などから前年を下回った。

 先行きは、手持ち工事額は引き続き高水準であるものの、民間工事に一服感がみられることから弱含むとみられる。

観光関連

 入域観光客数は、11カ月連続で前年を下回った。国内客は約5割減少し、外国客は全減となった。県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入ともに前年を下回った。主要観光施設入場者数は大幅な減少となった。ゴルフ場は、入場者数は前年を上回り、売上高は前年を下回った。

 先行きは、新型コロナウイルスの感染拡大によりGoToトラベル事業が12月28日から来年1月11日まで全国一斉停止となったことや修学旅行などのキャンセルが発生していること、新型コロナウイルスの影響で安近短旅行が主流となっていることなどから、国内客は当面は前年を下回る動きが続くものとみられる。また、全世界で感染が拡大している新型コロナウイルスの収束時期が依然不透明なため、外国客についても回復時期の見通しが立たない状況が続いている。

雇用関連

 新規求人数は、前年同月比22.3%減となり12カ月連続で前年を下回った。運輸業・郵便業や卸売業・小売業などで減少した。有効求人倍率(季調値)は0.79倍と、前月より0.06ポイント上昇した。完全失業率(季調値)は3.0%と、前月より0.8%ポイント改善した。

その他

 消費者物価指数は、光熱・水道や交通・通信などの下落により、前年同月比0.7%減と9カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産は、件数が2件で前年同月を1件下回った。負債総額は8,700万円で、前年同月比86.8%減となった。

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