Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

沖縄県内における2014年プロ野球春季キャンプの経済効果~経済効果は過去最高となる88億8,000万円~

【要 旨】

●2014年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は、過去最高となる88億8,000万円となった。

●これは、これまでで最も大きかった2011年の86億4,800万円を2億3,200万円上回ったことになる。

●観客数は、約31万9,500人と過去最高となった。そのうち、県外客は5万1,000人と推察され前年より約8,000人増加した。観客数の増加要因として、広島東洋カープのキャンプが再開されたことやWBC日本代表の宮崎合宿の影響がなかったこと、概ね天候に恵まれたこと、好調な観光を背景とした県外から観客数が増加したことなどが挙げられる。

●経済効果が過去最高となったのは、県外からの観客の大幅増による宿泊費、飲食費の増加や練習施設の整備費の増加などが挙げられる。

●また、経済効果を産業別に多い方からみると、宿泊業13億5,900万円、製造業11億4,300万円、飲食店10億6,000万円などの順であった。

●経済効果を球団別にみると読売巨人軍が21億6,500万円と最も多く、次いで阪神タイガースが14億4,100万円であった。

●沖縄県はスポーツコンベンションを推進しており、Jリーグ、bjリーグなどと併せスポーツを通した地域振興は、今後も大いに期待される。

 

このページのトップへ