Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

人流データと経済効果からみるジャングリア沖縄開業による北部観光の変化と可能性 ~開業から半年間の来場者が沖縄にもたらした経済効果は322億円~

【 要 旨 】

・2025年度、沖縄県の入域観光客数は1,093万人を記録し、過去最高を更新した。観光収入も1兆円の大台に乗ることがほぼ確実な情勢となっており、沖縄観光は堅調に推移している。さらには米ニューヨーク・タイムズ紙にて「行くべき観光地」として取り上げられるなど、今後も沖縄の観光は順調な推移が見込まれる。

・一方で北部地域については名護市や恩納村、本部町に宿泊施設が偏っており、他の市町村は宿泊や飲食に伴う経済的な恩恵を十分に享受できていないことが、観光振興における課題として認識されている。

・人流データによれば、ジャングリア開業後に北部への来訪者数が大幅に増加したことが分かった。またジャングリアの来場者が、訪問後に北部を周遊している様子も明らかとなった。ジャングリアによる集客効果を活用するためには、北部地域における二次交通の整備と同時に環境保全の強化などが求められよう。

・また、ジャングリア開業後半年間の経済効果は322億円と算出された。経済波及効果の倍率も1.63倍と大きく、県内の幅広い産業に経済効果をもたらしていることが分かった。

・ジャングリアは開業以降、来場者から寄せられた声をもとに様々な改善策に取り組んでおり、来場者による評価も上昇してきた。今後は、北部の観光施設として地域との更なる連携や新規顧客の囲い込み、県民ファンの獲得などが期待される。

・北部地域は世界自然遺産に登録されるなど、豊かな自然や希少で独特な生態系などが世界的な水準でその価値を認められている。北部地域に開業したジャングリアがその存在感を発揮することで、北部地域への注目度が高まり、観光振興につながると見込まれる。

・北部地域の観光振興のためには、環境保全の強化や周遊インフラの構築、県内外への情報発信が重要となろう。ジャングリアと北部地域が連携し、それぞれが持続的に発展することで北部地域、ひいては沖縄観光全体の底上げにつながることが期待される。

 

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