調査レポート
2025年度の沖縄県経済の動向
(1)概況
2025年度の県内景気は、消費関連は物価高騰が続き節約志向がみられたが、旺盛な観光需要にけん引され、回復の動きが強まった。建設関連は、公共工事請負金額は前年度を上回り、緩やかな回復の動きとなった。観光関連は、旺盛な旅行需要を受け、力強く拡大した。日中関係の悪化による中国客の渡航自粛は見られたものの、他国からの入域観光客数が順調に推移したため、影響は限定的だった。また中東情勢の緊迫化についてはガソリン価格の上昇などが見られ、今後の動向を注視する必要はあるものの、2025年度における県内経済への大きな影響は見られなかった。全体では、緩やかな拡大の動きとなった。
個人消費は、回復の動きが強まった。百貨店、スーパー売上高は、値上げによる単価上昇に加え、観光客による免税売上が増加し好調に推移した。新車販売台数は、2024年の自動車メーカー不正問題の反動増がみられた一方、生活コストの上昇を受け販売台数が減少し、増加幅は縮小した。家電大型専門店販売額は、2024年度の家電需要喚起策の反動減などにより前年度を下回った。
建設関連は、緩やかな回復の動きとなった。公共工事では、沖縄振興予算は前年度を下回ったものの、国や県、市町村発注の工事が増加したことから公共工事請負金額は前年度を上回った。民間工事では前年のホテルなどの大型工事の反動減がみられたものの、社屋や分譲マンション、共同住宅などの受注がみられた。建設資材関連では、出荷量の減少や価格の下落がみられ、前年度に引き続き弱めの動きとなった。
観光関連は、力強く拡大した。円安を背景に国内旅行の相対的な割安感が継続し、国内客は過去最高を記録した。また外国客もクルーズ船の寄港増加などを背景に回復が顕著となった。県内主要ホテルは、稼働率、売上高、宿泊収入、客室単価全て前年度を上回った。主要観光施設入場者数も前年度を上回った。ゴルフ場は入場者数が前年度を下回ったものの、売上高は前年度を上回った。
| 2026年05月 |
| 2025年度の沖縄県経済の動向 | |
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