調査レポート
沖縄県経済2025年の回顧と2026年の展望
【2025年の回顧】
~ 国内経済は緩やかな回復の動き、県内経済は緩やかな拡大基調 ~
○国内経済は、物価上昇を背景に消費関連が伸び悩んだ一方、企業動向が堅調な動きとなり、全体として緩やかな回復の動きがみられた。
○県内経済は、力強い観光需要を背景に、緩やかに拡大する動きが続いた。
○消費関連は、物価高騰が続き節約志向がみられたが、旺盛な観光需要に牽引され、回復の動きが強まる展開となった。百貨店・スーパー売上高は、既存店・全店ベースともに前年を上回った。耐久消費財では、新車販売台数は前年を上回り、家電大型専門店販売額は前年を下回った。
○建設関連は、回復の動きに一服感がみられた。公共工事は引き続き防衛関連工事を中心に底堅く推移したものの、民間工事は前年のホテルや商業施設などの大型工事に反動減がみられ、手持ち工事額は減少傾向にあった。
○観光関連は、国内外の旅行需要の高まりを受け入域観光客数は大きく増加し、過去最高を上回るペースで推移した。主要ホテルは宿泊客室稼働率、売上高ともに前年を上回り、観光施設入場者数も前年を上回った。ゴルフ場は、入場者数は前年を下回ったものの、売上高は前年を上回った。
○雇用情勢は、景気の拡大を背景に、多くの業種で人手不足の状況が継続した。就業者数が増加し、完全失業者数は減少したことなどから完全失業率は前年より低下した。
○企業倒産は、件数は増加し、負債総額は減少した。人件費と材料価格の高騰による利益圧迫など厳しい経営環境が続くなか、小規模零細企業が資金繰りの悪化により、倒産に陥るケースなどがみられた。
【2026年の展望】
~ 国内経済は回復基調継続 、県内経済は緩やかな拡大基調が続く ~
○国内経済は、不安定な世界情勢や物価高騰など懸念材料はあるものの、今年の春闘も高い伸びが期待され、消費マインドの改善やインバウンド需要などを背景とした底堅い消費と、旺盛な設備投資意欲に支えられ、回復の動きが継続するであろう。
○県内経済は、旺盛な観光需要が牽引する形で緩やかな拡大基調が続くであろう。消費関連では観光の好調さを背景に回復の動きが強まると見込まれること、建設関連は、公共工事の底堅い推移や民間投資の拡大により緩やかな回復が続くと見込まれることから、拡大の動きが続くと予想されること、観光関連は国内外の観光需要の継続により力強く拡大すると見込まれる。
○消費関連は、引き続き物価の動向に注視する必要があるものの、観光客による需要が追い風となり底堅い推移が見込まれ、回復の動きが強まるとみられる。
○建設関連は、公共工事では沖縄振興予算案が前年と同水準となり、防衛省関連予算案は高い水準で維持されることなどから、底堅く推移するとみられる。民間工事では、建築価格の高騰や金利上昇による需給バランスへの影響に注視する必要があるが、旺盛な観光需要を背景に民間投資の拡大が期待され、緩やかな回復が続くとみられる。
○観光関連は、国際情勢の影響を注視する必要があるが、為替市場の円安傾向や首里城復元で注目が集まることから、国内外からの旅行需要の高まりが見込まれ、力強い拡大が続くと予想される。
| 2026年01月 |
| 沖縄県経済2025年の回顧と2026年の展望 | |
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