Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

沖縄県内における2008-09年シーズンのbjリーグ経済効果~経済効果は約16億2,500万円~

要旨

○日本プロバスケットボール(bjリーグ)の「琉球ゴールデンキングス」は、参戦2年目となる2008-09年シーズン(昨シーズン)に見事、日本一に輝いた。沖縄県内のプロスポーツチームとしては初めての全国制覇となる。

○08-09年シーズンは県内で26試合が開催され、県内における観客数(プレイオフ含む)は約6万7,100人と前年より約2万4,600人増となった。そのうち県外からの観客数は約6,000人と前年より約1,000人増となった。

○波及効果を含めた経済効果について沖縄県の産業連関表により試算した結果、08-09年シーズンの経済効果は約16億2,500万円となった。これは直接支出額11億700万円の約1.5倍の波及効果となっている。

○経済効果16億2,500万円を業種別にみると、製造業の2億5,100万円が最も多く、次いで商業の2億3,900万円、金融・保険・不動産の1億8,100万円、その他対個人サービス1億5,900万円などとなっている。

○08-09年シーズンの経済効果は、07-08年シーズンの経済効果7億8,400万円の約2.1倍となった。増加要因として、開幕当初より快進撃を続け優勝したことや参戦2シーズン目ということで県民に浸透してきたことにより、観客が増加したことなどが挙げられる。

○bjリーグはこれらの経済効果のほかに青少年の健全育成に寄与するなど地域活性化に貢献している。今後、多くの県民の応援が、県内におけるプロスポーツチームの発展につながっていくものと考えられる。

 

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