Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

沖縄県内におけるジャパンウィンターリーグ開催による経済効果 ~経済効果を初算出、ジャパンウィンターリーグ2023は5億4,600万円~

≪要旨≫

・ジャパンウィンターリーグは2022年から毎年11月~12月に沖縄県内の球場にて開催される野球のリーグ戦である。

・当リーグは、プロ野球を目指す満15歳以上を対象とした「トライアウトリーグ」とプロ野球や社会人野球の選手がスキルアップを目指して参加する実践目的の「アドバンスリーグ」の2種類に分けられる。国内に加え海外からの参加も多く、2023年に開催されたジャパンウィンターリーグ2023では101人の選手が参加し、うち海外選手が全体の約3割を占めた。

・当リーグには国内のプロ野球、独立リーグ、社会人野球、MLBなど多くの球団のスカウトが参加しており、ジャパンウィンターリーグ2023では参加選手101人中27人が契約を獲得した。

・ジャパンウィンターリーグ2023の延べ観客数は2,040人となり、前年の約2倍となった。これをもとに試算した当リーグの沖縄県内における経済効果は5億4,600万円となった。

・今後の展望として、2024年11月にジャパンウィンターリーグ2024を開催予定。2025年以降もリーグの継続・拡大を目指す。

・当リーグは野球界のプラットフォームとして世界から多くの人々を呼び込む可能性のあるコンテンツである。参加者数や観客数が増加するにつれ、経済効果もさらに拡大することが見込まれ、その実現のために行政や観光事業者などと連携した広報や集客活動の強化が必要となるであろう。今後も野球界や沖縄観光の発展に向けたジャパンウィンターリーグの動向に注目したい。


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