調査レポート
りゅうぎんロビーアンケート調査「インターネットバンキングについて」
要旨
○本アンケート調査の回答者の中で、パソコンを持っている人は429人(48.3%)となっており、その中でパソコンをインターネットへ接続している人は259人(60.4%)となっている。また、携帯電話を持っている人は703人(79.1%)となっており、その中で携帯電話をインターネットへ接続している人は170人(24.2%)となっている。 パソコンまたは携帯電話を利用してインターネットへ接続している人は365人(重複している人を除く)となり、本アンケート調査の回答者全体に占める比率は41.1%となっている。
○パソコンまたは携帯電話を利用してインターネットへ接続する時間帯については、「特に決まっていない」は174人(54.9%)、「午後9時~午前0時」は100人(31.5%)となっている。多くの利用者は時間に縛られず気が向いた時に接続しており、また夕食後から就寝までの時間帯に接続している人も多い。
○生活の中でのインターネットの必要性については、「必要である」と感じている人は566人(63.7%)となっており、「必要でない」の223人(25.1%)を大きく上回っている。6割以上の人が生活の中に必要としており、インターネットが生活に浸透していることがうかがえる。
○インターネットバンキングについては、「知っている」は658人(74.0%)、「知らない」は211人(23.7%)となっている。また、インターネットバンキングを「利用したい」は527人(59.3%)、「利用したくない」は314人(35.3%)となっている。インターネットバンキングは7割以上の高い割合で知られている。また実際に利用したいとする人も6割近くに及んでおり需要の高さがうかがえる。
○インターネットバンキングで望む銀行取引としては、「残高照会」は584人(77.9%)、「振込・振替」は543人、「預入・引出し状況の照会」は411人(54.8%)、「通帳やカードの紛失届け」は293人(39.1%)、「住所変更等の届け出」は262人(34.9%)となっている。 「新商品や金利などの金融経済情報の入手」や「オンラインショッピングの即時決済」などインターネットの特性を活かした取引を抑えて、現在、銀行窓口で行なっている取引が上位を占めている。
○インターネットバンキングで銀行取引を行なうときに気になることとしては、「プライバシーなど個人情報がもれること」は605人(73.8%)、「利用手数料」は361人(44.0%)、「取引の確実性」は360人(43.9%)、「操作手順の難易度」は204人(24.9%)となっている。 既にサービスが開始されているインターネットバンキングや、今後サービス開始が予定されているインターネットバンキングではセキュリティ面に配慮したシステム構築が成されており、個人情報が流出する可能性は極めて低くなっている。ただ、インターネット社会にはハッカーなどの外部からの侵入者が存在しているのも現実であり、これがインターネットバンキングにおいても気になる点として挙がっている要因と考えられる。
○今後利用したい銀行取引の方法(形態)としては、「CD・ATM」は488人(60.0%)、「インターネットバンキング」は388人(47.7%)、「銀行(支店)の窓口」は348人(42.8%)、「電話」は150人(18.4%)となっている。「CD・ATM」は身近な銀行取引の方法の1つとして定着していることが確認された形となっている。また「インターネットバンキング」は今後の銀行取引の新たな担い手としての役割が期待される内容となっている。
○インターネットバンキングは、「普及すると思う」は700人(78.7%)、「普及するとは思わない」は118人(13.3%)となっている。8割近くの人が近い将来普及するとみている。 また、インターネットバンキングが普及した後の銀行(支店)窓口の必要性については、「絶対に必要である」は666人(74.9%)、「あまり必要でない」は144人(16.2%)、「不要である」は29人(3.3%)となっている。インターネットバンキングが普及した後も銀行窓口の相談業務機能の存続を望む声が高くなっている。
2000年12月 | りゅうぎんロビーアンケート調査「インターネットバンキングについて」 | ||
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