Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

冬場の沖縄における健康・保養型観光に関するアンケート調査

要旨

○本アンケート調査に回答された北海道、東北地方の方々で、「冬場(概ね12月~2月頃)の沖縄へ行ったことがある」と答えた人は19.2%、「行ったことがない」と答えた人は80.8%となり、約2割の人が冬場の沖縄を経験している。

○冬場の健康・保養(避寒)地として沖縄に「行ってみたい」と答えた人は73.2%で、次いで「どちらともいえない」(14.7%)、「行きたいとは思わない」(12.1%)の順となった。「過去に冬場の沖縄に行ったことがある人」と「行ったことがない人」で区分(以下、訪問経験別という)してみると、「行ってみたい」と答えた人は前者で71.9%、後者で73.5%となり、両者にほとんど差異がみられなかった。(以下、冬場の沖縄に行ったことがある人を「経験者」、行ったことがない人を「未経験者」という)

○また、冬場の健康・保養(避寒)地として沖縄に「行きたいとは思わない」と答えた人についてその理由をみると、「温泉地の方がいい」が44.6%で最も高く、次いで「費用がかかる」(30.4%)、「海外の方がいい」(19.6%)、「時間的な余裕がない」(19.6%)などの順となった。訪問経験別でみると経験者では「費用がかかる」(40.0%)が最も高く、未経験者では「温泉地の方がいい」(50.0%)が高かった。また、性別の特徴をみると「温泉地の方がいい」は女性が男性より高く、「時間的な余裕がない」は男性が女性より高くみられた。

○健康・保養(避寒)目的で沖縄へ行く場合の相手は、「夫婦・家族」と答えた人が73.7%で最も高くなっている。訪問経験別では経験者と未経験者で特に差異はみられなかったが、性別でみると、男性で「夫婦・家族」が81.0%とかなり高い割合に対し、女性は「夫婦・家族」が55.8%、「友人・知人」は40.8%と回答が分かれた。

○沖縄に行く場合、滞在したい期間については、「1週間程度」と答えた人が56.5%と過半数を占めた。次いで「2~3日」が30.5%で、「2週間程度」が6.1%であった。訪問経験別でみると「2週間程度」は経験者が未経験者より高い割合となった。男女別では男性で短期間を希望する人が比較的多くみられた。

○滞在する場合の妥当な費用(航空運賃、宿泊代などを含む総額)の平均金額は15.8万円となっている。金額階層別では「5万円超~10万円以内」が40.8%で最も高く、次いで「10万円超~15万円以内」(23.8%)、「15万円超~20万円以内」(16.0%)の順となっている。滞在期間別でみると、「2~3日」と答えた人の平均費用は11.3万円で「1週間程度」が15.3万円、「2週間程度」が26.7万円、「3週間程度」が21.0万円、「1ヶ月程度」が43.7万円であった。なお、「2週間程度」の平均費用が「3週間程度」より高いのは、回答者の中に高額で回答した人が含まれていたことも影響している。

○滞在中に宿泊したい施設については、「リゾートホテル」と答えた人が61.2%と最も高く、次いで「ペンション(貸し別荘)」(13.8%)、「公共の宿舎」(10.8%)の順となった。この宿泊施設については訪問経験別、性別でみた場合に大きな差異はなかった。

○宿泊施設の1泊当たり宿泊費(食事代は別とする)の妥当な平均金額は10.4千円となった。金額階層別では「5千円超~10千円以内」が51.6%と過半数を占め、次いで「5千円以内」(20.4%)、「10千円超~15千円以内」(18.2%)となっている。

○滞在期間中に行なってみたいメニューについては、「自然とのふれあい」が69.5%で最も高く、次いで「名所・旧跡めぐり」(59.0%)、「芸能・文化の鑑賞」(36.6%)、「健康食としての琉球料理の会食」(32.9%)、「スポーツ」(32.4%)の順となった。訪問経験別でみると経験者では「スポーツ」や「地域との交流」が未経験者より高く、未経験者では「名所・旧跡めぐり」や「健康食としての琉球料理の会食」が経験者より高くみられた。また、性別でみると男性は「自然とのふれあい」や「スポーツ」が女性より高く、女性では「芸能・文化の体験」や「健康食としての琉球料理の調理講習会」が男性より高くみられた。

○冬場の健康・保養(避寒)を目的とした沖縄での滞在に関しての意見については、好意的な意見として「自然」、「温暖」、「のんびり」などの意見が多く、要望や苦言的な意見として「交通」、「食事」、「費用」などに関する意見があった。

 

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