Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果

要旨

○毎年2月に入ると、プロ野球春季キャンプがスタートし、受け入れ先市町村の球場が多くのファンや報道関係者で賑わう。この99年度の春季キャンプ(2000年2月)では、国内12球団の半数にあたる6球団がこの沖縄県内でキャンプを張っている(99年度は、ヤクルトスワローズが県内で初めてキャンプを実施)。

○プロ野球キャンプは、選手、球団関係者が概ね1ヶ月間の比較的長期にわたって滞在するほか、全国から多くのファンや報道関係者、解説者が来県することから、経済効果やスポーツを通した教育効果、また全国ネットでの報道による受け入れ先のPR効果などの面でその地域の活性化に大きく寄与することが期待される。

○本稿では、県内における国内プロ野球6球団の春季キャンプの経済効果がどの程度あるのか、直接効果とその波及効果について試算を行ってみた。なお、試算にあたっては基本的に球団および受け入れ先など関係者から入手した資料に基づくが、試算が難しい項目については当行で推計を行った。またマスコミ報道によるPR効果や自主トレおよび海外のプロ野球チームの春季キャンプがもたらす経済効果については、今回の調査では試算を行っていない。

 

このページのトップへ