Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

りゅうぎんロビーアンケート~地域振興券に関するアンケート調査結果~

要旨

○今回のアンケート調査の目的について

消費を喚起させる目的で今年3月に交付された地域振興券が、その期待どおりの効果を挙げたか調べるために、今回アンケート調査を実施した。

○地域振興券の使用状況と使用目的について

地域振興券の使用状況は、89.5%の世帯で「全額または一部について既に使用した」と回答している。
使用目的については今後の予定も含めて聞いたところ、「食料品」「衣料品」「家庭用雑貨」のいわゆる生活必需品での使用が57.6%を占めた。
65歳以上の高齢者が交付を受けた世帯においては、この比率が76.4%と更に高まった。 15歳以下の子供が交付を受けた世帯においては、生活必需品の 他に「学用品・学習机」「おもちゃ・ゲーム」といった使用目的が見られた。

○地域振興券の消費拡大効果ついて

地域振興券を使用した買い物金額については、「おおむね地域振興券の支給額と同額のものを購入」は60.7%、「現金を追加して支給額以上のものを購入」は39.3%となった。
それ以外の買い物も含めた家計全体での消費額の変化については、「現金による支出を節約した(する)分、普段の消費額とあまり変わらないと思う」は67.9%、「地域振興券の使用により、普段より多く消費した(する)と思う」は32.1%となった。
地域振興券の交付で消費が喚起されることが期待されたものの、多くの世帯では現金支出を抑えた結果、普段と変わらない消費額となった。

○地域振興券と減税の消費拡大効果について

地域振興券と減税ではどちらが消費を拡大させる効果があるかについては、「減税のほうが効果がある」は43.4%、「地域振興券のほうが効果がある」は24.1%となった。「どちらも同じように効果がある」を加えると、地域振興券の消費拡大効果を評価する世帯は35.6%となった。なお、「どちらも同じように効果がない」は6.8%、「わからない」は14.2%となった。

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