Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

県内経済~1998年の回顧と1999年の展望~

要旨

○98年の県内経済(実績)は、観光関連が航空運賃の低減や航空路線の拡充などから堅調に推移したものの、建設関連は新設住宅着工戸数の大幅な落ち込みなどの影響もあって、建築資材売上などが大幅に減少し、厳しい状況であった。個人消費関連では百貨店売上が減少し、新規出店効果のあったス-パ-売上は増加した。耐久消費財においては前年の消費税率引上げ前の駆け込み需要の反動減が1~3月期において大きく影響し、年間でも減少となった。総じて見ると、98年の県内経済は低迷が続いた。

○99年の県内経済(見通し)は、建設関連を主体に堅調な動きが期待できそうである。建設関連は、公共工事の大幅な増加、住宅減税による新設住宅着工戸数の増加が期待でき、前年の水準を上回ることが予想される。一方、観光関連及び個人消費関連については、所得減税等の景気浮揚策が採られるものの、国内旅行市場の低迷、雇用情勢の悪化などから不透明ながら伸び率の鈍化が予想される。

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