Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

第18回石垣島マラソンの経済効果について

【要 旨】

○第18回となる石垣島マラソンが今年(2020年)の1月に開催され、約4,500人の参加があった。

○参加者は石垣島島内からだけでなく、島外から約2,400人の参加があり、同大会は冬場の観光閑散期における誘客に大きく貢献している。

○同大会の開催に要した費用や参加者による宿泊費や飲食費などの支出額(直接支出額)について試算すると2億6,900万円となった。

○第18回石垣島マラソンの経済効果を2015年の沖縄県産業連関表を用いて試算した結果、経済効果は3億9,500万円となった。これは、直接支出額2億6,900万円に対して約1.5倍の波及効果となっている。

○経済効果3億9,500万円を産業別にみると、運輸業が6,000万円と最も大きく、次いで宿泊業の5,900万円、商業の5,700万円、製造業の5,000万円などとなっている。島外からの参加者による消費が全体を押し上げた。

○リゾート地として知られる石垣島は、石垣島マラソンの他にもトライアスロン大会やサイクリングイベントの開催、プロスポーツチームのキャンプ実施など、スポーツアイランドとしての地位が高まりつつある。これらのスポーツイベントを通して石垣島の魅力をさらに内外に発信し、地域振興につなげていくことが期待されている。

 

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