Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

リーマン・ショック後の県内ホテル稼働状況について

1.はじめに

 インバウンドをはじめとする国内外入域観光客数の増加を背景に、沖縄県内のホテル業界は活況を呈している。しかし、2008年9月15日のリーマン・ショック後は、観光客数が減少してホテル業界は低迷していた時期があった。
 そこで本トピックでは、リーマン・ショック前から現在までのホテル稼働状況を分析して、リーマン・ショックの発生前年である2007年度の水準を上回っているかどうかについて検証する。
 なお、本トピックで紹介する県内ホテルのデータは、弊社が毎月収集しているデータの中から、2005年度から2017年度まで継続してデータのある19ホテル(那覇市内6ホテル、リゾート13ホテル)を抽出したものである。そのため、弊社が過去に公表したホテル関連の数値とは相違があることを注意されたい。

2.入域観光客数と県内ホテルの主な指標の推移

 図表1は、2005年度から2017年度までの入域観光客数および県内ホテルの主な指標の推移である。青色の表示はリーマン・ショック後に各指標が一番悪化した時期を表しており、黄色の表示はリーマン・ショックが発生する前年の2007年度を上回る時期を表している。
 入域観光客数は2011年度が一番悪化した時期となり、その後は回復に転じている。県内ホテルの主な指標は図表1のとおり12項目あるが、そのうち6項目については2011年度が一番悪化した時期となり、その後は回復に転じている。

 

 

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