Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

沖縄県内における2018年プロ野球春季キャンプの経済効果

【要 旨】

●2018年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は、122億8,800万円となり、2017年の109億5,400万円を上回り過去最高となった。

●延べ観客数は、約37万7,000人で過去最高となり、入域観光客数が好調に推移するなか、概ね天候に恵まれ、土日に開催された練習試合に多くの観客が訪れたことや、注目選手を見ようとファンだけでなく初めてキャンプを訪れた人もいたことから、観客数は大幅に増え、前年より約2万8,000人増加した。

●観客数のうち県外からの観客は約8万4,000人と推測され前年より1万3,100人増加した。

●今年の経済効果は、前年と同様の球団数でのキャンプ実施だったが、前年に引続き県外からの観客の大幅増による宿泊費や飲食費、土産・グッズ購入費の増加などから過去最高となった。

●今年の経済効果を産業別に多い方からみると、宿泊業が22億5,600万円、商業が15億5,000万円、飲食サービス(飲食店など)が15億200万円などの順であった。

●プロ野球春季キャンプは、一流選手の練習を見学できるだけでなく、多くの観客や関係者が来沖し、消費活動を行い、県経済に大きな影響を与えているため、県全体で受け入れ態勢のレベルアップを図っていかなければならない。

●県内では、プロバスケットボールやプロサッカーに対応する施設が建設または予定されている。プロ野球春季キャンプをはじめスポーツ産業は、県経済の拡大にむけて今後ますます重要な役割を担うようになろう。

 

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