Ryugin Research Institute Ltd.

調査レポート

沖縄県内における2016年プロ野球春季キャンプの経済効果―経済効果は過去最高となる100億400万円 ―

【要 旨】

●2016年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は、100億400万円となり、2014年の88億8,000万円を上回り過去最高となった。

●観客数は、約33万2,000人で過去最高となり、入域観光客数が好調に推移する中、新監督や注目選手が多数キャンプ入りしたことなどで観客数が増え、前年より約2万500人増加した。

●観客数のうち県外からの観客は約6万6,000人と推測され前年より約1万2,000人増加した。

●今年の経済効果は、2軍キャンプの1球団減少や、施設等整備費などの減少があったが、前年に引続き県外からの観客の大幅増による宿泊費や飲食費の増加、土産・グッズ購入費の増加などが底上げし、過去最高となった。

●また、今年の経済効果を産業別に多い方からみると、宿泊業が17億8,200万円、飲食サービス(飲食店など)が12億1,300万円、商業が11億8,800万円などの順であった。

●今年の経済効果を球団別にみると阪神タイガースが34億7,900万円と最も多く、次いで読売ジャイアンツが15億7,300万円であった。

●プロバスケットボールやプロサッカーをはじめ、多くのスポーツコンベンションの推進による地域振興は今後も沖縄経済に好影響を与えることが期待できるため、老朽化した施設や、駐車場や宿泊施設などの周辺施設の整備や更新が重要な課題であり、それらが充実することが、よりスポーツビジネス産業の発展に寄与していくものと考えられる。

 

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